
VLOOKUPを解説を解説していきます。
エラー(#N/A)が出ないやり方をご紹介します。
VLOOKUP関数とは
VLOOKUP関数はデータを参照する関数です。
たとえば番号を入力するだけで、名前やその他の情報も一緒に表示することができます。
サンプルデータ
サンプルは以下の通りです。
コピー&ペーストでエクセルに貼り付けて演習できます。
身体測定 | |||||
出席番号 | 名前 | 性別 | 身長(cm) | 体重(kg) | 視力 |
1 | Aさん | 男 | 167 | 58 | 0.4 |
2 | Bさん | 女 | 156 | 50 | 1.5 |
3 | Cさん | 女 | 154 | 48 | 1.2 |
4 | Dさん | 男 | 178 | 60 | 1 |
5 | Eさん | 男 | 187 | 72 | 0.8 |
6 | Fさん | 男 | 178 | 68 | 0.9 |
7 | Gさん | 男 | 172 | 82 | 0.3 |
8 | Hさん | 女 | 149 | 45 | 0.6 |
9 | Iさん | 女 | 158 | 47 | 0.8 |
10 | Jさん | 男 | 169 | 60 | 0.7 |
11 | Kさん | 男 | 180 | 74 | 1 |
12 | Lさん | 男 | 175 | 57 | 1.2 |
13 | Mさん | 女 | 160 | 48 | 1 |
14 | Nさん | 女 | 152 | 45 | 0.6 |
15 | Oさん | 女 | 157 | 48 | 0.7 |
16 | Pさん | 男 | 159 | 53 | 0.8 |
17 | Qさん | 男 | 186 | 79 | 0.9 |
18 | Rさん | 女 | 155 | 54 | 1.2 |
19 | Sさん | 男 | 168 | 58 | 0.6 |
20 | Tさん | 男 | 164 | 53 | 0.7 |
21 | Uさん | 男 | 172 | 61 | 0.8 |
22 | Vさん | 女 | 157 | 50 | 0.9 |
23 | Wさん | 女 | 163 | 48 | 1 |
24 | Xさん | 男 | 170 | 55 | 0.5 |
25 | Yさん | 男 | 179 | 81 | 0.4 |
26 | Zさん | 女 | 158 | 47 | 0.7 |
VLOOKUPで何をする?



左の表は出席番号、名前、性別、身長、体重、視力のデータです。
右の表は出席番号、名前、性別、身長、体重、視力の空欄です。
左の表を参照し、右の表にデータを表示させます。
具体的には、右の表に出席番号を入力するだけで、名前、性別、身長、体重、視力を表示させます。
わざわざ名前、性別、身長、体重、視力を入力する必要がないので、楽に作業することが可能です。
完成図
右の表には出席番号、名前、性別、身長、体重、視力が表示されています。
ただし、実際に入力したのは出席番号のみです。
サンプルデータを使って演習するとき、左の表は「A1~F29」の範囲、右の表は「H3~M4」の範囲で作成してください。
VLOOKUPの式を作る
まずは名前の計算式を作ります。
黄色マーカー部「I4」に式を入力していきます。
「I4」にカーソルを合わせます。
タグ「数式」→「検索/行列」→「VLOOKUP」をクリックします。
VLOOKUP関数の入力フォームが出現します。
検索値「$H$4」、範囲「$A$4:$F$29」、列番号「2」、検索方法「FALSE」と入力し、OKを押します。
入力した出席番号を名前に反映させたいので、検索値には「$H$4」と入力します。
$は絶対参照です。
計算式をコピー&ドラッグした時に、式がズレるのを防ぎます。
ちなみに$はキーボードの「F4」を押すことで、付けることができます。
A4(出席番号の列)~F29(視力の列)の範囲を反映させたいので、範囲には「$A$4:$F$29」と入力します。
こちらも絶対参照($)で入力します。
列番号には「2」を入力します。
名前のデータは指定した範囲の左から2列目にあるからです。
検索方法には「FALSE」を入力します。
「FALSE」は同じ検索値がない場合「#N/A」(エラー)を表示させるという意味です。
深く意味を考えず、「FALSE」と入力しましょう。
OKを入力すると、名前欄に「#N/A」と表示されました。
出席番号に何も入力していないため、「#N/A」が出ます。
試しに、出席番号「1」を入力します。
すると名前に「Aさん」と表示されました。
計算式が正しい証拠です。
IF関数を使い、#N/Aを消す
先ほど確認した通り、出席番号未入力時、名前欄に「#N/A」と出てしまいます。
出席番号未入力時、「#N/A」が出ないようにすることも可能です。
IF関数を使うことで「#N/A」を改善できます。
以下の赤字(IF関数)を追記します。
=VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,2,FALSE)
↓
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,2,FALSE))
出席番号(H4)は未記入ですが、IF関数を使うことで、名前欄の「#N/A」を消すことができました。
式をコピー
先ほど書いた「I4」の式を「M4」までドラッグします。
式をコピーすると、全て「Aさん」と表示されます。
これは列番号「2」と入力されているためです。
なので、列番号を編集する必要があります。
性別の列番号を変更
まず性別欄(J4)の計算式を変えます。
性別は指定した範囲の左から3列目にあるので、列番号を「3」に変更します。
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,2,FALSE))
↓
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,3,FALSE))
列番号を変更したので、性別に男と表示されました。
身長、体重、視力の列番号を変更
性別と同様に身長(K4)体重(L4)、視力(M4)の列番号を変更します。
身長の計算式
身長(K4)の計算式は以下のように変更します。
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,2,FALSE))
↓
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,4,FALSE))
体重の計算式
体重(L4)の計算式は以下のように変更します。
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,2,FALSE))
↓
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,5,FALSE))
視力の計算式
視力(M4)の計算式は以下のように変更します。
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,2,FALSE))
↓
=IF($H$4=””,””,VLOOKUP($H$4,$A$4:$F$29,6,FALSE))
完成
性別、身長、体重、視力の列番号を変更したことで、正しくデータが表示されました。
試しに出席番号「20」を入力します。
こちらも正しく表示されています。
まとめ



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